::引き出しの奥にしまった手紙のような::
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曲線空気中の光


 

  「光が歌うように飛び散るんだ」

 

 夕方の公衆電話ボックス、ななめに光を浴びている
 
 垂れ下がっている受話器から音楽が流れている
 


 
 団地では建物がただただ密集して黙りこむ
 
 静かに静かに公衆電話ボックスを囲んで

 そうやって夜が来るのを待っているんだ

 何かの儀式みたいに

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nothing
 



 夏はもうとっくに過ぎ去ってしまいました
 君が気付かないうちに
 
 私は何か忘れてまた一つ季節を通り過ぎる
 君が言った事また一つ失くして君の横を通り過ぎる

 私はそちら側へ行ってピアノを弾きたかった
 君の横で目を瞑って
 歌うように 飛ぶように 泳ぐように
 君も目を瞑って
 歌うように 飛ぶように 泳ぐように
 それなのに君ったら何も知らないでどこかへ行ってしまう
 行ってしまう

 私はでたらめを言います
 無理しなくっていいって
 いつだっていいって
 会わなくたっていいって
 
 君が気付かないうちに
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fade



 
 夢に出てこなくなった
 それにさえ気付かなかった
 記憶の中の彼の顔を思い出せなくなってしまった

 

 楽しい事はたくさんある


 感情はすぐに褪せてしまうから
 どんどん塗りつぶしてかないといけない

 思い出はコマ切れで繋がっていないから
 なにがなんだか分からなくなってしまう

 感情と思い出は比例してない
 だいたい感情の方が記憶を侵してしまう

 

 
 
  
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あと1時間で、
 


 「あと1時間で世界がおわるよ
  なんて君がまた言う
  僕は 何もいわずに眠りにつく



 『夜の途中
  急に恐くなるんです
  で、そっと目を開けるんです
  
  何もない
  何もない
  意味なんて何もなかったな
  って 思うんです
  
  世界はどんどん広がっているはずなのに
  なのにどうしてか私は
   閉じこもってばかりで
 
   明日が終わるっていうのに
  なのにどうしてか私は
  緑色の瓶ばかり集めていて
  昨日を瓶の中に詰めていて
  しまいには床が瓶だらけで
 
   だめですね
  だめですよね』
 


  朝、目が覚めて
  ほら世界は終わってないじゃないか

  なんてまた、僕が言って
  君がふふって笑う」


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oceania



 





 

 冬の海は静かに囁きかけている
 そっと そっと
 大きなものから 小さなものへ


 冬の海は厳かに語りかけている
 ずっと ずっと 
 昔から 今にいたるまで  



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花弁
 


 白は 梔子

 梔子は 白

 冬の踏切 呼び合う声


 あちら側と こちら側

 手を振る  首を振る


 さようなら


  

 赤は 無花果
 
 無花果は 赤

 冬の横断歩道 しらない顔


 あちら側と こちら側

 手を振る  首を振る


 さようなら

 さよなら




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Sinfonia da Requiem
 






 つまり それは音が鳴るということ

 あるいは 音を感じるということ

 彼女のスカート ふわり

 ふわり ふわり ふわりらら


 重なる音はホモフォニー

 連なる音は山を越え

 彼女の元へ 向かいます

 ふわり ふわり ふわりらら





 つまり それは夢を見るということ
 
 あるいは 夢を感じるということ

 彼の足並み ゆらり
 
 ゆらり ゆらり ゆらりらら


 流れる音はポリフォニー

 高まる音は空を越え
 
 彼の元へ 向かいます 
  
 ゆらり ゆらり ゆらりらら





 つまり それはそこにあるということ
 
 あるいは そこにないということ


 真昼の月 夜の太陽 
 
 咲かない花 

 飲みかけのコーヒー 窓をうつ雨粒 

 夢の続き 現実の終わり

 ホットケーキの匂いで目覚める朝
 
 紅茶の底にたまった砂糖

 あの子が読んでいた本

 引き出しの奥にしまった手紙

 あなたの声とその温もり

 初めて聴いた唄

 
 もう過ぎ去ってしまった日のこと 

 いつか来るかもしれない日のこと

    
 ららる ららら ららるらら


 忘れてしまうこと 思い出すこと


 





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harmony of the life


 orin
 彼らは光のもとに
 それぞれの歌をもつ

 風のそよぎのような
 木のざわめきのような
 水のせせらぎのような
 

 それは光を呼び
 光を産む


 すべてはサイクル
 輪をえがいて
 音をふるわせ
 まわる まわる まわる

 そして 光のもとへ
 
  
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The parade as "R.13th St."














 雨の通りをゆく            
        
 泥をはねあげ       
 めっきの兵隊  
 奴らのあじとへと
  
                    
 
 雨の通りをゆく
 
 名前も滲む
 乳のみ人形
 安息の日に思いをはせ
 
 

 雨の通りをゆく

 轟音さえ錆びつく
 ぶりきの戦車
 たいや軋ませ君の名を歌う



 雨の通りをゆく

 泥濘に沈む
 玩具のぴあの
 調律せども時すでに遅し
        


 雨の通りをゆく

 足音も立たず
 回転木馬 
 6月は影さえできず  



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ねむるまえのうた
 



 どれだけ 言葉を紡いで 紡いで 

 長い 長い 一本の紐をよったとしても

 あなたにたどりつく前に 簡単に切れてしまう

 
 


 どれだけ 思いを束ねて 束ねて 

 大きな 大きな 花束を作ったとしても

 あなたにみせる前に  簡単にしおれてしまう

 



 どうしたら 上手くいくんだろう

 細い 細い 声でつぶやいて

 暗い 暗い 夜があけていく 
 
 深い 深い 眠りに落ちるあなたを

 ただ ただ 待ちながら






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